サイコメトリーという言葉を聞いた事はありますか? 2013年の韓国映画『サイコメトリー~残留思念~』という映画が有名なので、韓流好きや映画好きの人は聞いたことがあるのではないでしょうか?
サイコメトリーとはどういう意味なのでしょうか?どういう能力を持つ人で、実在するものなのでしょうか?
サイコメトリーとは一体どういう意味なの?
まずはじめに、サイコメトリーとはどういう意味なのでしょう?
サイコメトリーとは超能力の一種
サイコメトリーは、超能力の一種です。サイコメトリーという言葉は、アメリカの神霊研究家ジョセフ・ローズ・ブキャナンが提唱したものだといわれています。
サイコメトリーがどのような能力であるかについては、厳密に、はっきりとした定義はないようですが、一番目立った特徴として「モノに残る人の残留思念を読み取る能力」があることだとされています。
残留思念とは人の強い念がその場に残る事
残留思念とは人が強く何かを思ったときに、その場にその「想い」が残る、
その「想念」のことを指します。霊が目撃されるといわれている心霊スポットなどでは、無念の想いを残して亡くなった人の残留思念が霊となって見える事があるといわれています。
ところで、今の日本では、たいていの人は死ねばお坊さんに葬式を上げてもらえます。稀に、行方不明になったりして葬式をあげてもらえない人もいますが、それはとてもレアなケースでしょう。
死ねば、ほどんどみんな葬式をあげてもらえるわけですから、おおかたの魂は、死後にしかるべきところに戻っていなければおかしいはずです。しかし、そのわりには心霊現象の報告が多いように思いませんか?
葬式を挙げたのに成仏できない霊がウヨウヨしているのは何故なんだろう・・・筆者は昔から、このことが疑問でした。
しかし、死ぬときに残したその人の「想い」が、いつまでもそこに「残留思念」として残り、生きている人間の目にも見えるとしたら、お坊さんの頑張りにも関わらず幽霊目撃談が後を絶たないのも何となく納得できます。
亡くなった本人の魂はお坊さんの力によって無事に成仏しているのですが、私たちが霊だと思っているものは、本人の霊ではなく、その人が死に際に発した残留思念なのかもしれない、ということなのですね。
サイコメトリーは残留思念を読む能力
スピリチュアルな世界では、残留思念は場所だけでなく、その場のモノにも宿ると考えられています。死ぬときに近くにあったもの、生前大切にしていたものにその人のネガティブな想いが宿ると、後に、それを手にした人の肉体や精神に悪影響を与えたりすることがあるといわれています。
呪いの人形などの話を耳にしたことはないでしょうか?モノには持ち主の念がこもるので、中古品を買ってはいけない!と強く警告を発している霊能者もいます。
サイコメトリーは、モノに触る事で、以前それを手にした人の想念を読む能力です。・・・見える人には、見えるのですね・・・・。
日常生活を送るには、このような能力はストレスになるかもしれませんが、海外では警察の捜査にもサイコメトリーなどの能力者を起用しているところもあるようです。
モノの中でも特に液体に残留思念が残る事が多いといわれています。そのため、テレビの心霊特集や超能力特集は沼や湖など水辺で撮影されることもしばしばです。
サイコメトリーは実在するのか?
映画のなかや、オカルトマニアの中では、話題になるサイコメトリーですが、実際にはそのような人は実在するのでしょうか?いくつかのケースをご紹介します。
行方不明の幼女を見つけたジェラール・クロワゼ
ジェラール・クロワゼ(1909年- 1980年)はオランダの超能力者です。1976年に日本の操作に協力し、行方不明になっていた7歳の女の子の死体を発見しました。発見場所は、千葉県市原市の山倉ダムでした。
この様子は、テレビ番組でも放送され、新聞にも掲載されたため、日本でも大きな話題として取り上げられました。ジェラール・クロワゼは、女の子の写真に触れながら、もう既にこの女の子が亡くなっていることや、現場の様子を言い当てたそうです。
サイコメトリー能力を持つ人を、サイコメトラーと呼びますが、彼はサイコメトラーの先駆けといわれています。
考古学品に触って過去の様子を見ることが出来たステファン・オソヴィエツキー
ステファン・オソヴィエツキーは考古学品に触る事で、当時の様子を見ることが出来るといわれていました。
ポーランドの民俗学者のスタニスラフ・ポニアトスキーが、真偽のほどを確かめるため、1935年に実験を行っています。この実験でステファン・オソヴィエツキーは、石器に触ることで紀元前10000年以上も昔の石器人の様子を見て、正確に描写しました。
驚くべき事に、その当時はまだ発見されていなかった事実までも言い当てていたのです。
残留思念が見えるって便利かも
このように、サイコメトリーとは、モノに宿る「残留思念」を読む能力です。 なんの役に立つのか・・・と思われそうな能力ではありますが、警察の捜査では見つからない行方不明人を探すために、この能力が使われる事もあります。
サイコメトリーといえば、漫画や映画の中だけの出来事かと思いきや、実際にもそのような能力を持っている人は実在しているようなのです。
今はまだ、その能力の全貌ははっきりとはわからないようですが、最先端の科学の研究が進めば、いつかは残留思念の正体や、残留思念を読む事の出来るサイコメトリーの能力についても解明されるのかもしれませんね。
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