あなたの家に、神棚はありますか?一般的な日本家庭には、仏壇と神棚の両方が置いてある場合が多いようですね。今回は、神棚のまつりかたについてまとめました。
神棚の飾り方
では、実際に神棚の飾り方はどのようにしたらよいのでしょうか?
神棚の作り方
神棚の本体は「神様」ですが、この神様というのは、神社でいただいた「お札」です。お札の中に、神様が入ってらっしゃるのです。
神棚を作るときには、一般的には、3柱の神様、つまり、3枚のお札をお祀りすることが多いですが、1社だけ、5社、7社とお祀りする場合もあります。 このお札を入れておくためと、お供えをするために、神棚が必要になります。
神棚は手作りしても良いですが、今は、神棚セットが販売されているので、セットを揃えたほうがお手軽で、間違いも無いでしょう。セットを買えば、神棚に必要な神具もついてきます。
神棚の設置場所と位置・方角
神棚を設置する場所は、不浄な場所はいけません。基本的には家族がいつも集まる場所におくのが良いとされています。リビングなどが一番良いでしょう。 方角は南か東に向けて設置するのが一般的です。
あまり下の位置に設置すると、神様に失礼にあたってしまうことから、設置する高さは、大人が見上げる高さが良いとされています。
神様の上を人が歩くのは失礼なので、もしも2階建ての1階に設置する場合は、2階の人がその上を歩き回らないような場所に設置するのが良いとされています。しかしこれが難しい場合は天井に、「雲」と書いた紙を貼り付ける場合があります。
必要な神具
神具は、神様にお供えをするための器のことを指します。 神具には、以下のものがあります。
瓶子二本(お酒用)
水玉一個(お水用)
高杯一個(お米用)
平皿一枚(お塩用)
神具の並べ方には、いくつかの種類がありますが、並べる順番は基本的に同じです。並べ方については、お供えについての説明のところに記述しました。
神棚へのお供え
神様には基本的に米・塩・水をお供えします。このお供えのことは、日供と呼ばれています。また、神様はお酒も好きですから、お酒も供えます。
お酒は瓶子に、お水は水玉に、お米は高杯に、お塩は平皿に盛ってお供えします。
供え物によって、そなえる順番も決まっています。米・塩・水を供えるときは、左から、水、米、塩の順で備えます。
さらにこれに、お酒もつけるときは、二列にします。神様側の列に左から酒・米・酒の順で供え、二列目に左から、水・塩の順で供えます。
お供えは基本的に、毎日新しくするのが基本ですが、それが難しければお水だけでも毎日取り替えるようにしましょう。週に1度、1日か15日、10日ごとなど、期間を決めてお供えを新しくするやり方もあります。
お供えは、供え終わったら、家族で食べます。「お下がり」と呼ばれ、神様の力を体に取りいれるための作法です。
神棚の棚板
神棚を壁に取り付けるために、棚板が必要になります。棚板のサイズは、設置場所や神棚の大きさによっても変わってきます。3尺6寸5分が8畳の一般的なお部屋にちょうど良いといわれています。
よくわからないときは、業者の人に聞いてみるとよいかもしれませんね。
神棚のサイズ
神棚のサイズには、いくつもの種類があります。サイズも、大・中・小とありますので、中にお祭りしたい祭具や、祭るスペースの都合によって決めると良いと思います。
お札のおさめる宮型の種類
神棚には「一社造」の神棚と「三社造」の神棚の、2タイプあります。
「一社造」は扉はひとつですから、色々な神社でもらったお札を一つの扉に納める事になります。
おさめる順番は、一番手前が神宮大麻や伊勢神宮でいただける「授与大麻」です。その次に、氏神様のお札、最後にそれ以外のお札(崇敬神社)の順番になります。
「三社造」の神棚は三つの扉があります。真ん中の扉に神宮大麻や伊勢神宮でいただける「授与大麻」を納めます。向かって右側の扉には氏神様のお札、向かって左側には崇敬神社のお札を納めます。
「三社造」の神棚のほうが、サイズは大きくなりますので、それにあわせて大きなケースが必要になります。
一社造も三社造も、伊勢神宮や神宮大麻の神様が一番格上で、次が氏神様、その次が崇敬神社の順で祀ることになります。
モダン神棚
部屋が現代的でファッショナブルなので古臭い神棚は似合わない・・・でも神様はお祭りしたいという人に向けて、今は、モダン神棚というものも販売されています。
モダン神棚は、今風のインテリアに違和感無く溶け込むので、若い人でも抵抗感無く神棚を祭ることが出来るでしょう。初めて神棚を祀る人は、おしゃれなモダン神棚を選ぶのも良いかもしれませんね。
神棚の処分はどうしたらいいの?
神棚を処分したら、ばちがあたるのではないかと心配される方も多いかと思います。しかし、神棚処分に共通のルールは無いようです。
神棚は神道の祭壇ですが、神道の教えそのものが戒律のある宗教ではなく、ひとりひとりの良心に任せるものであることから、神棚の処分についても特に決まりは無いそうです。 したがって、神社によって、処分の仕方が違うようです。処分の仕方にはいくつかの方法があるようです。
神社で祈祷してもらう
神棚に神様が宿っていると考えている神社では、神棚処分の際に、祈祷を行うようです。処分する神棚を神社に持っていき、祈祷を申し込めば、祈祷してくれます。
お札を神社に返納する
祈祷が不要な神社の場合は、お札を神社に返納すれば良いようです。そして、神棚はお炊き上げするそうです。お札を返納するところは、お守りなどを返納する場所とおなじところです。
お炊き上げする
お炊き上げする神社もあります。つまり、お札も返納必要なし、神棚に祈祷しなくてもOKという神社です。お炊き上げする場合は、年に数回のお炊き上げの日に神棚をお炊き上げしてもらってください。
ゴミに捨てる
お炊き上げすら必要ないと考える神社も有るようです。そのような神社では「ゴミとして処分してOK」という神主さんもいるようです。
ただ、そういわれても、なんとなく気になる方は、お炊き上げしても良いかもしれません。
神棚をゴミに出す事が全く気にならない方は、ゴミとして捨ててもOKだと思います。神棚が燃えるゴミなのか、大型ゴミなのかは、お住まいの地域によって違うと思いますので、地域のゴミ収集のサイトなどでしっかり調べてください。
神棚デビューしてみませんか?
さて、今回は、神棚の祭り方から処分の方法まで、簡単にまとめましたが、いかがでしたでしょうか?自宅に神棚が無い方は、この機会に、神棚を作ってみても良いかもしれませんね。
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